「心中BL」感想レビュー

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「来世でまた!」のキャッチコピーかっこよすぎる。

「心中BL」あらすじ

究極の略奪愛。
すべてを奪ってもキミがほしい―――
同性同士、身分の差、どん底の現状…。
叶わない恋を、希望を、来世に託してキミと二人、今を終わらせよう。
聖夜に贈る、最も不幸な恋物語―――
※本書は心中および、それに準ずる行為を助長、推奨するものではございません。

題材が題材なだけに予防線はしっかりと張ってます!w

作家陣

暮田マキネ、七菱ヒロ、桐式トキコ、安眠、菊の助、わかちこ、雁皮郎、恋煩シビト、阿賀直己、黒田屑

暮田マキネ「いちばんしあわせ」
七菱ヒロ「まほろば心中」
桐式トキコ「焼け野が原」
安眠「後ろの正面ひとりだけ」
菊の助「REPEAT BAD END」
わかちこ「迷子の傷痕」
雁皮郎「身代り花嫁」
恋煩シビト「ハチミツデイズ」
阿賀直己「海の音」(小説)
黒田屑

「心中BL」おすすめポイント

  • 全体的にほの暗い話が多め
  • 「心中」がテーマの割には全カップリング死んでない。2人とも死ぬ、片方だけ死ぬ、2人とも生き残るバリエーションあり
  • そこまで重くなり過ぎず心中物が読見たい時に

趣向注意ポイント

  • 死、暴力、血

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「心中BL」感想レビュー(ネタバレ含む)

心中をテーマにしたアンソロということですべての作品でカップルが心中してしまうのかと思いきや、きちんと心中(とは?)する話、片方だけ生き残ってしまう話、2人とも生存ルートなど幅があります。

ごりごり心中過激原理主義派には物足りないかもしれませんが、逆に重すぎる話はちょっと・・・という趣向の方にはさらっと読める心中アンソロとなっています。

「後ろの正面ひとりだけ」安眠

一番好き。

お堅くて真面目な優しい攻めと一途な受けっていう好みのカップリングっていうのもあるんですけど、ストーリーの展開の仕方がぞくぞくするから読んで!

キャラクター萌えもあるけどそれ以上に漫画を読んでいく楽しさがあるから。

お互い大切に想いあっていたのが凄く伝わってくるのにオチ読んでああ、怖い。

「迷子の傷痕」わかちこ

受けはいじめを苦に、攻めは男同士で将来を悲観した恋人と心中を図るも自分だけが生き延び死に場所を求めてお互い自殺サイトで知り合う。
そんな2人が自殺に失敗するところから始まるお話。

で、よりにもよって受けが死んでしまった攻めの恋人に似てるって設定の時点でもう切ない決定やん?

傷ついて死ぬことを決めた者同士がいつの間にか死ぬのをためらう要因になっていくんだよ。泣ける。

受けは痣だらけの身体を攻めにやさしく抱かれるうちに死ぬ決意が揺らいでいくんだけど、揺らいでいくと同時に攻めが見ているのは自分じゃないって事実に苛まれるわけです。

ああ~切ない~~~。

受けのテツヤ君黒髪短髪で瞳が小さく描かれているんだけど、表情しぐさがとてもかわいいんですよ!
こちらのカップルはハッピーエンドでほっとした。
お互い支えあって幸せになるんやで~~~。

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